一つの輝
次は咲だ。
「お願いします!」

曲が流れる。

咲は動きがしなやかで本当きれい…

リボンが花びらのように舞う。

咲が演技を終えた。

「じゃあ、今日はここまでにしよっか。あ、あと1年生ちょっと残ってくれるー?」
と神崎先生が言った。

片付けを終えて私たちは神崎先生の元へ走る。

「あ、きたきた。えーっとまず入部届けを書いてきて欲しいのと…6月に地方大会があるんだけどリボンとボールの種目があるからボールの演技は新しく作ってそれで出てもらおうと思うんだけど…どうかな?」

「もちろん出たいです!」

3人が言った。

「わかった。じゃあ、大会申し込みしておくからね。じゃあ次からボールの演技作りにはいります。覚えておいてね!」

「はい!ありがとうございました!」

地方大会かぁ…地方大会で上位に入らないと、全国大会に出られないので日本一なんて言っている場合ではない。とりあえず今は地方大会の事だけを頭に入れよう…

「美輝〜っ!かーえろっ!」

「うん」

「魅麗ちゃん〜バイバイ〜っ!」


一瞬こっちを向いたけど、すぐ振り返っちゃった。

「咲、いこ?」

「うん!」
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