一つの輝
……?

ここは?

目を覚まして辺りを見回す。

ここは保健室だった。

ああそうだ、私校庭でマラソンしてたらめまいがして、目の前が真っ暗になって…
その時声がした。

「大丈夫か?星野。」

「藤原っ!」

「お前がいきなり校庭で倒れるもんだから俺がここまで運んでやったんだよ。」

「そうなの?ありがと…」

「お前、熱中症だって。保健の先生が言ってた。」

「そうなんだ。」

「そういえば、藤原部活は?」

「保健の先生がちょっと用ができたからそれが終わるまでここで待ってろって言われた。」

「ごめんね。なんか…」

「別にいいよ。」

「お前、やっぱ前から変わんないな。」

「藤原だって変わらないね。それに…


私の気持ちだって変わってないよ。」

「星野…
まだ、好きなんだ。俺の事。」

「そうよ!私だって一回は忘れたんだから!なのに…」
私の目からは涙が出ていた。

「忘れたくてもっ…忘れられなかったの!」

次の瞬間、私の唇に柔らかいものが触れた。


驚いて目を開けると、目の前には

藤原の顔があった。


突然の事に動揺を隠せない。


「俺の気持ちだって変わってないよ。」


「え?どういうこと…?」

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