七つ星の約束 ~In The Darkness ~
― E M P T Y ―

あの日から、私は笑わなくなった。

あの日から、私は心が空っぽのまま…

時間(とき)が、止まったまま…

動けなくなっていた…

現実から逃避行したくて、旅に出てみた。

隣には、誰もイナイ…
ベッドにも、誰もイナイ…
話す相手さえ、いなかった…

独りで過ごす夜は、身が切り裂かれる程の淋しさを、私に突き付ける。

だから私は、人肌を探しに、人肌を求めさ迷い続けた。
誰でもイイ…
男でも、女でも…
誰でも良かった。
人肌を、この冷たい肌に感じたかった。

でも、願いは報われ無い。

泣きたいのに、泣けない…
涙が出ない…

なんで…?

問いかけた所で、答えなんか返って来ないこと、知ってるクセに…

虚しさは、何時しか、淋しさに変わった。

空っぽの、淋しさ…
泣くに泣けない、淋しさ…
笑うに笑えない、淋しさ…


人肌が恋しい…

抱き締められたい…

愛されたい…

抱いて欲しい…


今を、忘れられるクライに…


虚しさが、一杯になる前に…


私を…
私を、救って欲しい…

私を…
私を、見付けて欲しい…



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