七つ星の約束 ~In The Darkness ~
―― contradiction ――


ボク達は、大人と子供の狭間で、手足をバタつかせ、もがいていた。

大人になりたくて、背伸びをしていた。
でも、大人になりたくなくて、子供のままでいたかった。

矛盾は、もがけばもがく程、小さな傷は大きく引き裂かれていく。

痛くて痛くて、流れる雫は溢れるばかりで…


分かって欲しいのに、
別に分かって貰いたくなくて
見てて欲しいのに、
別に見てて欲しい訳じゃなくて

本当の自分が、どこにあるのか
いつの間にか、分からなくなっていた。

本当の自分は、ここに居るのに
でも近くにありすぎて、分からなくなっていた。


強く有りたいボクは、弱さを見せるコト出来なくて
良く見られたいボクは、鎧(よろい)を脱ぎ去るコト出来なくて
誤解されていった…


そんな自分に頑張れって励まして
皆に頑張れって囁かれて
でも、素直になれなくて 反発してばかりで。


苦しくて、辛くて、泣きたくて、抑え切れない不安と暗闇に、やり場の無い感情が溢れ出し、誰かを傷付けてきた。

甘えていたボクは、生きるコトを諦めていたような気がする。


本当は、誰かに一緒に笑って欲しくて、喜んで欲しくていたのに。
本当は、誰かに一緒に怒って欲しくて、泣いて欲しくていたのに。

素直なボクを知って欲しいと、認めて欲しいと、思い始めていた。


大切なキミに、永遠の愛を贈り続けられるように。
大切なキミに、永遠の夢を届けられるように。
大好きな歌を口ずさみ、自分で自分を励ましながら生きて行きたい。
そう思えるように、そうなれるように、誇らしく生き続けれるように、上を向いて歩いて行こうと思う。


こんなボクに、気付かせてくれたキミに
『ありがとう…』
そう、伝えたい。



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