夢のかけら
気づくと周りの女の子、
みんなみんなトゲが刺さってた。
地下アイドルグループの解散?
はじめてのアダルトビデオ?
それは夢のかけらを見失った、女の子たちの叫び。
こんなはずじゃなかった。
わたしの夢はこれじゃない。
大人の甘い言葉たちに、持ち上げられたり落とされたり。
彼女たちは茨の道を進む勇者だ。
登りきっても落ち続けても、自分の責任。
誰のせいにもできない。
だって茨の道を選んだのはわたしだから。
ほんとうはわかってた。
「女優さん」に続く道が、こんなにも過酷だってこと。
それでも進んでみたかった。
進むしかなかったの。
あの時たまたま、あの夢のかけらを拾ってしまったから。