LOVE ―先生と私―
―先生目線―


辛かった。


俺は何もしてやれないのかと不安になった。


木村が帰った後も一晩中、1人でモヤモヤ考えてた。


考えても考えてもわからない。


明日木村に聞いてみよう。


「大丈夫か?」


って聞こう。


こんなにも誰か1人を考えることなんてなかった。


「………初恋…だな。」


俺は自分がおかしくて笑った。



次の日の朝のHRの時間、俺は木村を呼び出した……いや、正確には呼び出そうとしたけど無理だった。


木村は俺の話を聞いてなかったみたいだ。

隣の席の佐伯が木村に今の状況を説明してる。


説明を聞き終えると木村はみるみる青い顔になり急に立ち上がった。


木村は律儀に俺に謝ろうとしてまた頭を打った。


俺は額を一生懸命さすって涙目になってる木村が愛おしくて仕方なかった。


俺は我慢できずに木村に近寄っていった。
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