LOVE ―先生と私―
―先生目線―

すいません…と消え入りそうな声でいう木村がかわいくて仕方なかった。


触れたかった。


木村に。


どんな形でもいいから。


だから俺は心配してるという口実をつけて木村の額のこぶに触れた。


だから俺は保健室に連れて行くフリをして手を離さなかった。


ちなみに保健室の先生は俺の姉だ。


だから行きやすかった。


しかも1時間目は俺の授業だったので、勢いにまかせて自習にしてしまった……


まずいなあー……


でもいいか…木村と2人でいられるし…………ん?…2人っ!?


やばいな…


緊張してきた…。


しかも俺、木村と手つないでるよ…


……俺、今絶対顔赤いよ…


保健室に着いて、木村が部屋に入るとき俺は顔を隠すためにうつむいた。



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