LOVE ―先生と私―
昨日の今日で学校遅刻なんてしちゃったら………何か気まずいっっ!!!!
「うぉぉぉぉぉおっ!!!!」
超特急で階段を駆け上がっているとチャイムがなった。
―キーンコーンカーン…「ちょっと待ったああ」
―ゴーンっ―
教室に駆け込もうとしたら、思いっ切りドアにぶつかった。
「……うぅ…痛ったあ…」
―ガラガラ―
「あははははっ」
クラスのみんなが大爆笑してる。
はぁぁぁぁ…
最悪だあ…
「全く…何をやってるんですか…」
先生が手をのばして助けてくれた。
「ごめんなさい…」
私は情けなさと恥ずかしさで顔をあげられなかった。
「謝らなくていいですよ…ケガは?」
本当はいろんなところがジンジン痛くて泣きそうだったけど迷惑かけたくなくて我慢した。
「大丈夫です…」
ぼーっとしてると先生が私の額をなでた。
「痛っ…」
「ほら、痛いんじゃないですか。」
先生はポケットからおもむろに救急セットを取り出した。
「先生……それは?」
私が聞くと先生は小さな声で
「りんがそそかっしいのが心配なので持ち歩くことにしたんですよ……こんなすぐに役立つとは…」
私は恥ずかしくてうぅ~とうなった。
先生は手際良く私の手当てをしてくれて私を教室にいれた。
「はい。じゃあ全員揃ったのでHR始めます。」
先生がそういうとクラスのみんなはまた笑った。