LOVE ―先生と私―

その後も他愛のない話をして、盛り上がった。



……あの無口な先生がこんなにしゃべってくれるなんて。


今日はいい日だなあ…!!!


しかし、先生がSだったとは…

新発見だぁ!!!


と、私がまったりしていると…



先生が


「何をニヤニヤしてるんですか…変な妄想してるんじゃないですか?」


だって!!


失礼なっ!!!


「してません―っ!!…先生がSだったなんて驚きだなぁ―って思ってただけです!」


「ふぅん?…まぁ確かに俺はかなりドSだな。」


「やっぱり……ってえぇっ!!!先生っ!!敬語は!!?」


「え…?俺、今普通にしゃべってた?」


「うん…ってかしゃべってる…」


「うわっ、他人の前で敬語とれたのすげぇ久しぶりだし!!!」


「え…なになに!!?」


「いや…俺さ、知っての通り感情表現ヘタだろ?だから人付き合いもヘタで………いつのまにか人と話す時は敬語でしか無理になってて………」


「それが……それが私にはなくなったんだ?」


「……みたいだね」


やったあぁぁぁぁぁぁ!!!!!


だってさ、それって私に心を許してくれた証拠だよね!!!!


どうしよ…
すんごく嬉しいっ!!!


「先生…私すっごく嬉しいんですけど…」

「うん…ありがと、りん。」


きゃああああああああああっ!!!!!



かっこいいっ!!!


まぁ今日はやたらと(先生にしては)感情表現するなあと思ってましたけどっ!!!



何だかすごい距離が近くなった感じ!!!



うれしい…。



私が感動してると先生は私を抱きしめた。



「ありがとな…きっとお前だから心開けたんだよ。」


「そんなことないよ。先生が自分で開いたんだよっ!!!……もっといろんな人に開けるといいねっ!!!」


「うん…そうだな。」


先生はそう言って微笑んで、私たちは


……優しい優しいキスをした…


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