Mind
03
「そうだ、自己紹介まだだったね。俺は海野雪都。三年生ね。」
「あ、私は天和美明です。一年生です。」
「美明?なんかきれいな名前だね。」
「えっ・・」
私は反射的に顔が赤くなっていくのを感じた。
「ちょっ・・天和さん?顔赤いけど・・大丈夫?」
「は、はいぃ・・・///」
「それで、入部のことなんだけど・・まぁ強制はしないよ。
こんなナリだしね。」
「えっと・・わかんないことばっかですけど・・入りたいですっ!」
「本好きなの?」
「はいっ!」
「それは嬉しいな。いい話し相手になってくれそうで。」
海野先輩はふっと顔をゆるめて笑った。
どきん・・・
私はこのとき、確かに胸が高鳴るのを感じた。
でも、恋にオクテだった私はこの感覚が何なのかわからなかったんだ・・。
「それじゃ、明日この紙に記入して持ってきてね。」
「はい。それじゃ!」
「また明日ね。」