Mind
04
「美明ちゃん、図書局入るのー?」
「あっ亜美佳ちゃん!」
次の日の休み時間、後ろから入部届けをのぞいた
亜美佳ちゃんが話しかけてきた。
「うん!何か楽しそうだったし・・先輩も優しそうだったしね♪」
「そうなんだぁ~☆でも確か図書局って三年の
海野って人いるよね?」
「うん?てゆーか海野先輩しかいなかったよ?」
「あの人すっごく暗くて友達いないって聞いたんだけど・・大丈夫?」
「え?」
全然そんな感じしなかったんだけどなぁ・・。
むしろ話しやすかったし・・
「大丈夫!全然そんなことないから!!」
「え~気をつけてね?」
「何にさー!!ほんとに大丈夫だからっ!!!」
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放課後、私はまた昨日と同じように
図書局の部室の前をうろうろしていた。
休み時間の亜美佳ちゃんの言葉が頭の端をちらついていた。
大丈夫!絶対に変な人とかじゃないもん!!
「あっ!天和さん?」
「んにょぇッ?!」
「にょ?」
「あ。」
急に海野先輩に後ろから話しかけられ、
びっくりして変な声を発してしまった。
そしてその声を聞いて、また海野先輩もお腹を抑えて笑っていた。
「いやぁ、さっきの天和さんの声は・・ははっ」
「もう笑わないで下さいよ!海野先輩の意地悪!!」
「あぁ、ごめんごめん。でもおもしろくて・・はははははっ」
「先輩ぃ~・・」
部室の中ではそんなたわいもない会話をしていた。
そんなことをしているうちに
亜美佳ちゃんが言ってた言葉なんて、全部抜けてっちゃったんだ・・。