Mind
04
そんな調子で私はすっかり水野章平のペースに引き込まれていた。
「そういえばまだ名前聞いてないんだよね。なんて言うの?」
「て・・・天和 美明・・。」
「ミアかぁ☆なんかきれーな名前だね!」
「えっ・・・」
名前にしたって・・・綺麗なんて言われたの・・いつ以来だろう・・・
なんか・・・水野章平って幼い感じだなぁ・・・
キーンコーン・・・
「あ、やばっ!!次、移動教室だった!!じゃあまた後でね、ミア!」
「う、うん・・・」
このとき、私は何も気づくはずもなかった。
この出会いが私の封印したい記憶を再び紐解くことなんて・・・