One more kiss
駆け出しの頃から贔屓にしてくれて、マコトさんを追いかけてお店を移動して来てくれた一部のお客さんは別として、新規の方は完全にお断りしているようだ。
また、マコトさんのお客さんは先ほど通って来た道路に面しているフロアではなく、この個室に通されて施術されるので、ちょっとしたVIP扱いになっている。
だけど「Mocha」で働く他のスタッフさん達は皆マコトさんのお眼鏡にかなった優秀な方ばかりなので、誰が担当になっても安心だし、「店長は一部の客しか相手にしない」という事に対して、不満が出たりはしていないらしい。
「マコトさんの技術向上に貢献して来た方達なのだから、古株のお客さんが優遇されるのは当然のこと」
「事務所と専属契約を結び、安定した収入を得るのは経営者として賢明な判断で、それがビジネスというものなのだから何もおかしい所はない」という反応のようだ。
でも、そう思ってもらえるのは、やっぱりマコトさんの人徳の成せる技だと思うけど。
担当にならないからといって、決して、他のお客さんをないがしろにしているという訳ではないし。
ぎっしり詰まったスケジュールの中の、奇跡的に空いた時間を利用して、来店したお客さんに積極的に「いらっしゃいませ」とお声かけをして回ったり、何かのフェアを開催する際は、その案内のハガキ一枚一枚に、マコトさんが直筆でメッセージを書いたりしている。
また、マコトさんのお客さんは先ほど通って来た道路に面しているフロアではなく、この個室に通されて施術されるので、ちょっとしたVIP扱いになっている。
だけど「Mocha」で働く他のスタッフさん達は皆マコトさんのお眼鏡にかなった優秀な方ばかりなので、誰が担当になっても安心だし、「店長は一部の客しか相手にしない」という事に対して、不満が出たりはしていないらしい。
「マコトさんの技術向上に貢献して来た方達なのだから、古株のお客さんが優遇されるのは当然のこと」
「事務所と専属契約を結び、安定した収入を得るのは経営者として賢明な判断で、それがビジネスというものなのだから何もおかしい所はない」という反応のようだ。
でも、そう思ってもらえるのは、やっぱりマコトさんの人徳の成せる技だと思うけど。
担当にならないからといって、決して、他のお客さんをないがしろにしているという訳ではないし。
ぎっしり詰まったスケジュールの中の、奇跡的に空いた時間を利用して、来店したお客さんに積極的に「いらっしゃいませ」とお声かけをして回ったり、何かのフェアを開催する際は、その案内のハガキ一枚一枚に、マコトさんが直筆でメッセージを書いたりしている。