転校先は男子校?!
「ここが優希の部屋だから
荷物届いてると思うけど…片付けとけよ?」
ドアを入ってすぐある
横に長く続く廊下の右の一番端っこが俺の部屋
…らしい
「あぁ、分かってるっつーの!」
何故俺が片付けないと思ったんだよ?あぁ?
超心外だわー
…まぁそんな事はどーでもいいとして
部屋は左側にもあってバスルームや
トイレ、物置などがあるらしい
ドアを入ってまっすぐ行くとリビングがあり
その隣にキッチン、奥にはバルコニーがあった
更にまたバスルームやトイレ、とかなり
部屋数が多い気がするが
そこは金持ち学校だからっていう事なのだろう
「冗談だよ冗談、んじゃ俺はやる事あっから
行くけど……。
何かあったらすぐこの電話番号にかけるか
メールしろよな?」
そう言いながらスッと
一枚の紙を差し出す神崎
そこには神崎が言っていた通り
電話番号やメールアドレスが書かれていた
それを素直に受け取りながら俺は答える
「…ん、ありがとな
でもまぁ、大丈夫だろ」
そう笑っていうと
神崎はダメだっと言って怒った
しょうがなく俺は分かったと言うと
いい子いい子と言い
神崎は部屋から出ていった
ふと俺はさっき渡された紙を見る
さっきは気付かなかったが裏に小さな文字で
なにか書かれていた
『もう一人のルームメイトには極力近づくなよ
あいつ、男だろうが何だろうが
気に入ったやつはみんな襲うからな…
んじゃ!気を付けてなっ!
優冬』
…はぁー?俺今すごく、泣きそうだわ
てか神崎のヤツ、早速ボディガードサボりかよ
自分の身は自分で守れってか?
上等だ!やってやるよ!
でもそれ以前に気に入られなければいい話だろ?
余裕余裕ー!絶対気にいられない自信あるぜ?
顔も良くないしスタイルも良くない俺なんて
誰が気に入るんだよ
その時
ガチャリと玄関の方からドアの開く音が聞こえた