転校先は男子校?!
「優希様、着きました」
さっきとは違い浅い眠りだったためか
俺はすぐに目を覚ますことが出来た
どうやらもう牡丹学園の門の前にいるらしい
窓の外を見ると大きな門が目の前にある
門を真っ直ぐ進んだ先には
門よりはるかに大きな牡丹学園と
寮があった
そんなことを考えていると
梶谷は既に外に出ていて
車の扉を開いている最中だった
ガチャリと音がして扉が開く
「それでは、行ってらっしゃいませ優希様」
俺に手を差し伸べながら
優しい笑顔を見せる梶谷
差し伸べられた手を掴み
車から出る
梶谷の優しい気遣いに
自然と嬉しさで顔が緩むが
急いで顔を引き締める
「あぁ行ってくる」
梶谷に見送られながら
俺は中へと急いだ