転校先は男子校?!
いざ入ろうとドアに歩み寄り
ドアノブを回したときだった
ガチャ…ガチャガチャ…ガチャガチャガチャガチャ
「………………」
そうだ…試練とは鍵のかかっている理事長室にどうやって入るかだった
このままじゃただの抜か喜びになる
どうにか中に入ろうと必死に方法を考える
…が数十分もの間
この無駄に広い校内を歩き回り
疲れ果てている俺の体に頭を使うほどの体力は残っていなかった
どうしようもなくなりその場に座り込む
するとコツコツとこちらに向かって来ている
足音が俺の耳に入ってきた
とっさに立ち上がり
音のしてきた方向をバッと見る
俺が見た方向にいたのは
キッチリ制服を着こなしている
美少年の姿だった