初恋の君へーⅠー
高校生活
桜が咲き誇る4月。

私、橘 六花は高校二年生となった。

いつも通り、赤チェックのプリーツスカート、同じ柄のリボンをし、家を出た。

「あっ!六花!おそーい!!」

「ごめん!許して!!」

「イヤですぅー!」

そう言って笑うのは、親友の四条杏莉ーしじょう あんりー

小学校からの友達で義務教育が終わってからも一緒。

「あぁ!六花のせいで遅刻するー!!」

「えっ?あっ!ホントだ!」

朝からわーわー騒ぎながら二人で登校するのは毎日の事。

「ふぅー…間に合ったぁー。六花ー?今度遅れたらクレープ奢ってもらうんだからぁー!」

「ぅぅ…。分かりました…。」

今度遅れたらクレープを奢る、という約束をした杏莉は上機嫌でニコニコと笑っていた。


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