不器用な恋模様
「はぁ…。」
何度目かわからないため息。
私はあれからずっと悩んでいた。
この気持ちは本当に恋なのか、と。
でも好きって、なんだろう?
その時、ふと教室の方を覗いてみると…鏡が見えた。
目の前には頬をそめいる可愛い女の子
告白…かな?
まぁ、いじわるだけどモテるもんね。
「…私、ずっと前から鏡くんのことが好きです。よかったら付き合ってください!」
あぁ、やっぱりか…。
さ、私はさっさと
「ごめん、気持ちは嬉しいけど。俺、好きな子がいるんだ」
「え…?」
鏡の言葉に思考が停止した。
そして気がつけば私の足は屋上に向かっていた。