不器用な恋模様
え、好き!?
鏡が私を!?えっ!?
「ほんとに…?信じていいの、それ。いつもの意地悪じゃないよ…ね?」
「こんなこと冗談でも言わねぇよ。言うわけねぇ…ってなんで泣いてんだよ!?」
「だって…ヒック」
言葉がでない。
「なんだよ、泣くほど俺のこと嫌いなのかよ…悪かったな」
違う、違うのに!
私も好きだって伝えなくちゃいけないのに…
屋上から去っていく彼のシャツをつかんだ。
「ち、がうの。これは嬉し涙で。ヒック」
「…どういう意味だよ」
「つまり、私もあんたのことが好きってこと!」
「え…えぇぇぇぇ!?え、なに嘘じゃねぇよな?」
「…うそなわけないでしょ」
「マジかよ…!」