不器用な恋模様
「やっぱり似合うと思ったんだよな、それ。」
「宝物にするね、これ。」
「ハハッ、大げさだな」
「そりゃあ、大好きな鏡からの初めてのプレゼントだもん。」
「…お前不意打ちとかずるすぎ/////」
そう言って真っ赤になる鏡が可愛くて仕方がなかった
「じゃあ、私ここの信号渡ったらすぐだから。送ってくれてありがとう」
「本当にいいのか、うちまでじゃなくて」
「うん!なんだか悪いし。あ、信号青になったから行くね。」
私は名残惜しくなって信号の真ん中らへんで振り返った。
「鏡ーー!バイバーイ!」
止まって振り返ってしまったのが悪かったのかもしれない
次の瞬間。
ブーーー!!
「え?」