不器用な恋模様

「やっぱり似合うと思ったんだよな、それ。」

「宝物にするね、これ。」


「ハハッ、大げさだな」


「そりゃあ、大好きな鏡からの初めてのプレゼントだもん。」


「…お前不意打ちとかずるすぎ/////」


そう言って真っ赤になる鏡が可愛くて仕方がなかった







「じゃあ、私ここの信号渡ったらすぐだから。送ってくれてありがとう」


「本当にいいのか、うちまでじゃなくて」


「うん!なんだか悪いし。あ、信号青になったから行くね。」


私は名残惜しくなって信号の真ん中らへんで振り返った。


「鏡ーー!バイバーイ!」


止まって振り返ってしまったのが悪かったのかもしれない


次の瞬間。

ブーーー!!

「え?」

< 29 / 77 >

この作品をシェア

pagetop