不器用な恋模様

目の前にはトラックが…


あぁ、私死ぬの?

そう思い目をつぶった。


でも、私の体は誰に押された。


そして、難を逃れた私が目にしたのは…




血まみれの鏡と事故ってしまって倒れているトラック。


「か、がみ?ねぇ、どうしたの?ねぇ!起きてよ!…っ。美晴!!!ねぇ!」


「君、危ないから!」


誰かが呼んだ救急隊員の人に手を引かれたけど…今の私にはそんなことどうでも良かった


「どうして…どうしてなの。うぅぅうわあぁぁあん」


私はあまりの出来事に耐えきれず泣き崩れそのまま気を失ってしまった






「…なで、奏!」


「っん、お母さん、お父さん?」


< 30 / 77 >

この作品をシェア

pagetop