不器用な恋模様

「んっ」

「み…鏡!」


手をギュッと握った途端、鏡は目を覚ました



「鏡大丈夫!?頭は痛くない?」


「大丈夫。てか、なんで名前で呼んでくれないわけ?」



「え、?」

驚きで言葉も出なかった


「ねぇ、もしかして記憶が?」


「うん、全部思い出したよ。奏」


そう言うとフワッと優しい笑顔で笑った



「鏡、っ。よかったぁぁ」

そのまま鏡に抱きつく


戻った、記憶が…
よかった、記憶が戻って

よかったよ、無事で

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