鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
「ほう、週末会えないだけで倒れそうになるのか。
なら、瀬田と立花を1週間くらい離してみたら、瀬田は瀕死だな。
一度そうなって見たほうがいいんじゃないか?」
奴は溺愛がすぎる。
委員長は黒縁メガネを指で引きあげながら、ぼやいている。
「委員長、真顔で何言ってるんですか?」
副委員長がすかさずツッコミを入れた。
「いやまぁ、冗談だ。一応」
「一応、ですか」
瀬田君と立花さんを見ているのも楽しいけど、この二人を見ているのも、結構わたしは好き。
「絶対今、少し本気混ざってたよね、委員長」
「まぁな」
わたしの言葉に、委員長はにやりと笑った。
中川もそう思うだろ、と。
メガネの奥がきらっと光った気がして、わたしも笑った。
なら、瀬田と立花を1週間くらい離してみたら、瀬田は瀕死だな。
一度そうなって見たほうがいいんじゃないか?」
奴は溺愛がすぎる。
委員長は黒縁メガネを指で引きあげながら、ぼやいている。
「委員長、真顔で何言ってるんですか?」
副委員長がすかさずツッコミを入れた。
「いやまぁ、冗談だ。一応」
「一応、ですか」
瀬田君と立花さんを見ているのも楽しいけど、この二人を見ているのも、結構わたしは好き。
「絶対今、少し本気混ざってたよね、委員長」
「まぁな」
わたしの言葉に、委員長はにやりと笑った。
中川もそう思うだろ、と。
メガネの奥がきらっと光った気がして、わたしも笑った。