鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
「え~?! マジで行ってみたいのに!
でもほら男一人じゃ行きにくいじゃん?
付き合ってよ委員長~」

「男二人のがもっと行きづらいと思えよ高橋」

かき氷屋さんのチラシ片手に必死な高橋君と、どこまでもドライな委員長の対応に、思わずわたしは笑ってしまった。
すると、高橋君と目が合った。

「中川ちゃん!
今日放課後暇?!
俺と委員長とかき氷食べに行かない?!」

え? なんかもしかしてわたし、巻き込まれ気味?
高橋君の急な提案に驚いて、すぐには返事が出来なかった。
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