鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
「やった~! 中川ちゃんありがと~!
委員長、放課後が華やかになった!」

かっき氷! なっか川ちゃん! かっき氷! なっか川ちゃん!
と、高橋君はウキウキしている。

「いいのか? 中川」

「悪いことないじゃない?
わたしもかき氷食べたくなっちゃったし。
あ、そうだ」

わたしは一人、席でノートをとっている副委員長を呼んだ。
副委員長も行くかな?

「どうしたの? 中川さん」

きょとんとした表情を浮かべながらも、副委員長はわたしの席まで来てくれた。
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