鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
男子2人が賛成してくれた。
副委員長はほっとしたように、なら、一緒に行こう? と微笑んだ。 

「良かった! 3人より4人のが楽しそうだし!
ありがとう、副委員長!」

「こ、こちらこそ……。
普段こんな風に放課後を友達と過ごすことってなかなかないから……。
なんだかうれしいな。楽しみにしてるね」

笑顔を浮かべた後、副委員長は席へと戻り、次の授業の支度を始めた。
そろそろ昼休みも終わりそうだ。
わたしも教科書出さなくっちゃ。

次の授業の支度をしていると、はしゃぐ高橋君の声が聞こえてきた。

「委員長! 委員長委員長!!
なんと中川ちゃんだけじゃなく、副委員長まで!!
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