鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
「で? 行くのか?」
「あ、うん。
何か用事みたいだし。
取り敢えず呼んでるから、行って話しを聞いてみるよ」
「何か用事って……」
瀬田がジト目であたしを睨む。
もうっ何よ?
勝手に人宛の手紙呼んで、しかも睨んで。
意味わかんない。
「告白だっつの。よし、俺が付いてってやる。
ちゃんと断れるか、見守ってやる」
行くぞ、と、瀬田はあたしの手を取って歩き出した。
瀬田は時々あたしと手を繋ぎたがる。
多分あたしが鈍いから、転ばないか心配してくれてるんだろうと思う。
思うけど、いくら中学の頃から仲の良い友達の瀬田でも、男子と手を繋ぐのは、ちょっと恥ずかしい。
「あ、うん。
何か用事みたいだし。
取り敢えず呼んでるから、行って話しを聞いてみるよ」
「何か用事って……」
瀬田がジト目であたしを睨む。
もうっ何よ?
勝手に人宛の手紙呼んで、しかも睨んで。
意味わかんない。
「告白だっつの。よし、俺が付いてってやる。
ちゃんと断れるか、見守ってやる」
行くぞ、と、瀬田はあたしの手を取って歩き出した。
瀬田は時々あたしと手を繋ぎたがる。
多分あたしが鈍いから、転ばないか心配してくれてるんだろうと思う。
思うけど、いくら中学の頃から仲の良い友達の瀬田でも、男子と手を繋ぐのは、ちょっと恥ずかしい。