鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
「え、着ても良いの?!」
途端に、ぱぁっと嬉しそうに顔を上げる立花。
「ね、瀬田、いいんだって!
あたし、あれ着てみたかったの!」
やったぁ、と笑顔を向けられれば、瀬田はもう反対出来なかった。
「……。わかった、美空。
衣装を着るのは仕方ないとしても、俺の隣から離れるんじゃないぞ?」
「……?
瀬田も、調理係なの?
隣でなに作るの?」
「さぁ知らねー。
メニューは今から決めるんだ」
「ふぅん?」
2人は呑気な会話をしている。
だから、何回も言うけど、話し合い中だっての!
「あ~、じゃあ、取り敢えずメイド執事喫茶ってのは決まったから、メニュー決めて、あとはカップルコンテストの出場者を……」
俺は甘い空気を放つ二人から目線を外して手元の資料を見やり、それから話し合いの進行に戻った。
途端に、ぱぁっと嬉しそうに顔を上げる立花。
「ね、瀬田、いいんだって!
あたし、あれ着てみたかったの!」
やったぁ、と笑顔を向けられれば、瀬田はもう反対出来なかった。
「……。わかった、美空。
衣装を着るのは仕方ないとしても、俺の隣から離れるんじゃないぞ?」
「……?
瀬田も、調理係なの?
隣でなに作るの?」
「さぁ知らねー。
メニューは今から決めるんだ」
「ふぅん?」
2人は呑気な会話をしている。
だから、何回も言うけど、話し合い中だっての!
「あ~、じゃあ、取り敢えずメイド執事喫茶ってのは決まったから、メニュー決めて、あとはカップルコンテストの出場者を……」
俺は甘い空気を放つ二人から目線を外して手元の資料を見やり、それから話し合いの進行に戻った。