鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
わたしはそのとき瀬田君に振られて、瀬田君は立花さんと付き合うことになった。
懐かしいなぁ。
もうあれから一年か……。
当時は失恋が辛かったけど、今は全然だ。
ま、失恋するって分かっていたんだけどね、それでも辛かった。
だけど最近は、瀬田君と立花さんを見ているのが楽しくて仕方ない。
頬ずえを付きながら文化祭についての話し合いを他人事のように眺めているわたしは、突然話し合いに巻き込まれてしまった。
高橋君の一言によって。
「立花ちゃんが出ないとなると、中川ちゃんじゃない?」
え? わたし?
「あぁ~! 納得の推薦!
中川さん可愛いもんね!」
「ツインテールが似合うって素敵だよねぇ!
今年は中川さんが出場かぁ! 良いね!」
懐かしいなぁ。
もうあれから一年か……。
当時は失恋が辛かったけど、今は全然だ。
ま、失恋するって分かっていたんだけどね、それでも辛かった。
だけど最近は、瀬田君と立花さんを見ているのが楽しくて仕方ない。
頬ずえを付きながら文化祭についての話し合いを他人事のように眺めているわたしは、突然話し合いに巻き込まれてしまった。
高橋君の一言によって。
「立花ちゃんが出ないとなると、中川ちゃんじゃない?」
え? わたし?
「あぁ~! 納得の推薦!
中川さん可愛いもんね!」
「ツインテールが似合うって素敵だよねぇ!
今年は中川さんが出場かぁ! 良いね!」