鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
「じゃあさ、女子は中川だとして、男子は誰なんだ?
クラス1のイケメン瀬田がでないとなるとなぁ~。
中川、このクラスで付き合ってるヤツとかいないの?」
クラスメイトは口々に言い、わたしを見てはうんうん、と頷いた。
えっと、これは……。
「中川、出てくれるか?」
「えっと……?」
突然のことに混乱していると、委員長が言葉を紡いだ。
「まぁ、カップルコンテストと言ってもクラス対抗の美男美女コンテストみたいなものだし、本当の彼氏彼女じゃなくても良いわけだから……。
気楽に出て良いと思うよ?」
混乱して黙り込んだわたしを見て、恋人いないのに、と悩んでいるように見えたのか、委員長が気遣わしげに提案した。
「あ……。じゃあ、はい……」
クラス1のイケメン瀬田がでないとなるとなぁ~。
中川、このクラスで付き合ってるヤツとかいないの?」
クラスメイトは口々に言い、わたしを見てはうんうん、と頷いた。
えっと、これは……。
「中川、出てくれるか?」
「えっと……?」
突然のことに混乱していると、委員長が言葉を紡いだ。
「まぁ、カップルコンテストと言ってもクラス対抗の美男美女コンテストみたいなものだし、本当の彼氏彼女じゃなくても良いわけだから……。
気楽に出て良いと思うよ?」
混乱して黙り込んだわたしを見て、恋人いないのに、と悩んでいるように見えたのか、委員長が気遣わしげに提案した。
「あ……。じゃあ、はい……」