鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
「あ、初めまして。
立花美空です。
ところで何の用事ですか?」
「え?」
男子生徒はまた、驚いた顔をした。
「え~っと……。
もう、いいかな……?」
「? 用事、もういいんですか?」
靴箱に手紙を入れて呼び出してまで、あたしに用事があったはずなのに。
どうしたんだろ。
「あ、うん、まぁ……。
なくなったって言うか何て言うか……」
ふぅん?
無くなった?
「こいつ、想像以上に鈍感だからな。
呼び出された理由、分かってないぞ。
ま、もういいんなら連れてく」
瀬田が男子生徒に言って、あたしの手をつかんだ。
立花美空です。
ところで何の用事ですか?」
「え?」
男子生徒はまた、驚いた顔をした。
「え~っと……。
もう、いいかな……?」
「? 用事、もういいんですか?」
靴箱に手紙を入れて呼び出してまで、あたしに用事があったはずなのに。
どうしたんだろ。
「あ、うん、まぁ……。
なくなったって言うか何て言うか……」
ふぅん?
無くなった?
「こいつ、想像以上に鈍感だからな。
呼び出された理由、分かってないぞ。
ま、もういいんなら連れてく」
瀬田が男子生徒に言って、あたしの手をつかんだ。