鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
「あの変態美空大好き男……」
柔道部男子がこちらをちらちら見ている。
赤い顔がなぜだか少し、こわばっているようだ。
「で? 美空がわたしにお願いって、何かしら?
聞けることなら存分に聞くわよ?」
わたしは変態の事を考えるのはやめて、目の前の可愛い親友に笑顔を向けた。
「あのね、今日の放課後、ありさ時間あるかなって!
久しぶりにお泊り会、しない……?」
え? お泊り会?
……確かに以前はよくお互いの家でお泊り会してたけど。
瀬田君と美空が付き合い始めてからはしてなかったわね。
あの変態美空大好き男が美空を独占するから、わたしと美空が遊ぶ時間も減ったし、お泊り会の時間も無くなっちゃってたのよね。
目の前の美空は何故か必死だ。
柔道部男子がこちらをちらちら見ている。
赤い顔がなぜだか少し、こわばっているようだ。
「で? 美空がわたしにお願いって、何かしら?
聞けることなら存分に聞くわよ?」
わたしは変態の事を考えるのはやめて、目の前の可愛い親友に笑顔を向けた。
「あのね、今日の放課後、ありさ時間あるかなって!
久しぶりにお泊り会、しない……?」
え? お泊り会?
……確かに以前はよくお互いの家でお泊り会してたけど。
瀬田君と美空が付き合い始めてからはしてなかったわね。
あの変態美空大好き男が美空を独占するから、わたしと美空が遊ぶ時間も減ったし、お泊り会の時間も無くなっちゃってたのよね。
目の前の美空は何故か必死だ。