鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
瀬田君にかき混ぜられた髪を手櫛で整えながら、立花さんはもうっ! と瀬田君を睨んだ。
そんな可愛い顔で睨まれたところで、勿論全然怖くない。
そう言えばあたしの親友の愛ちゃんが言ってたな、「立花さんの睨みは怖さのかけらもないね」って。
あの大人しくて控えめな愛ちゃんですら、立花さんが誰かを睨んだ顔を見たところで、ひるむことはないらしい。
あ、主に睨まれているとしたら瀬田君だしね。いつもの痴話喧嘩だ。
そう思うと、怖いわけがないんだよなぁ。
「……可愛いだけだな、立花さん。
睨んでみたところで無駄なあがきだ」
「青葉もそう思うだろ?」
あたしのついこぼれてしまった一言に、瀬田君はお腹を抱えて笑い、ついでに立花さんを引っ張って行ってしまった。
そんな可愛い顔で睨まれたところで、勿論全然怖くない。
そう言えばあたしの親友の愛ちゃんが言ってたな、「立花さんの睨みは怖さのかけらもないね」って。
あの大人しくて控えめな愛ちゃんですら、立花さんが誰かを睨んだ顔を見たところで、ひるむことはないらしい。
あ、主に睨まれているとしたら瀬田君だしね。いつもの痴話喧嘩だ。
そう思うと、怖いわけがないんだよなぁ。
「……可愛いだけだな、立花さん。
睨んでみたところで無駄なあがきだ」
「青葉もそう思うだろ?」
あたしのついこぼれてしまった一言に、瀬田君はお腹を抱えて笑い、ついでに立花さんを引っ張って行ってしまった。