鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
「確かに、ゲームしてる場合じゃないかも……」

俺も彼女欲しい……。
ゲーム時間減らして、彼女作れるように男磨きに精を出した方が良いのかな?
彼女と幸せな時間を味わいたい、デートとか楽しみたい。

年齢イコール彼女いない歴な俺は、瀬田が羨ましくって仕方がない。

ウキウキしていた気持ちが少し落ちつつも、俺はゲームソフトをゲットしに、一人ショップに向かうために歩きながら考える。

「……今日はたこっちぅとデートなんだ!
うん、そういうことにしようっ!」

やけくそで一人ごちりながら歩いていると、たまたま通りがかった女性が引いていた。

何となくあってしまった彼女との視線を外しつつ、瀬田のやつが幸せオーラを出しまくるせいだ! と心の中で八つ当たりをする。

少しむなしくなりながらも、俺はとりあえず歩き続けるのだった。


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