鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
そんなに笑わせないでよ(鈴木ありさ)
「はぁ。やだなぁ……。
今から大雨降って、体育祭中止にならないかな」
わたしの隣には、ぼやく親友。
よほど気が乗らないのだろう、さっきから終始うつむき加減だ。
今日は体育祭日和といっても過言ではないほどにすっきりとした晴天。
しかも美空? これから万が一雨が降っても延期になるだけで、来週やり直すのよ?
だったらさっさと終わらせちゃったほうが良くない?
まぁ、鈍い美空にとって体育祭なんて、苦行以外の何物でもないのはわかるんだけどね。
今から大雨降って、体育祭中止にならないかな」
わたしの隣には、ぼやく親友。
よほど気が乗らないのだろう、さっきから終始うつむき加減だ。
今日は体育祭日和といっても過言ではないほどにすっきりとした晴天。
しかも美空? これから万が一雨が降っても延期になるだけで、来週やり直すのよ?
だったらさっさと終わらせちゃったほうが良くない?
まぁ、鈍い美空にとって体育祭なんて、苦行以外の何物でもないのはわかるんだけどね。