鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
「俺以外の男に触れられるんじゃない、分かった?」
「え? うん?」
分かっているのか分かっていないのか。
美空はとりあえず、といった風に返事をした。
俺がこんなに恋い焦がれてるのに。
触られたことにこんなに嫉妬してるのに。
自分だけの美空であって欲しいのに。
この気持ちに全く気づいてはくれない。
「鈍感美空」
「もうっ毎日鈍感鈍感って!
失礼じゃない?」
「だって、実際鈍感だし」
もぅ、っと頬を膨らませるけど、この顔の近さ、気づいてる?
……気づいてないよなぁ……。
恥ずかしがりのくせに鈍感だから、意識するまで気づきはしない。
本当に危なっかしやつ。
「え? うん?」
分かっているのか分かっていないのか。
美空はとりあえず、といった風に返事をした。
俺がこんなに恋い焦がれてるのに。
触られたことにこんなに嫉妬してるのに。
自分だけの美空であって欲しいのに。
この気持ちに全く気づいてはくれない。
「鈍感美空」
「もうっ毎日鈍感鈍感って!
失礼じゃない?」
「だって、実際鈍感だし」
もぅ、っと頬を膨らませるけど、この顔の近さ、気づいてる?
……気づいてないよなぁ……。
恥ずかしがりのくせに鈍感だから、意識するまで気づきはしない。
本当に危なっかしやつ。