鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
「あぁ、良いねぇ。
仲良いし、なんだかんだと3年目のコンビって言うか」

「すでに夫婦じゃね?」

「瀬田と立花とはまた違う、連帯感? 絆? みたいのがあるよな」

俺の提案に、みんなの言葉に、委員長と副委員長は顔を真っ赤にしていた。
あ、おい委員長、そんなに硬直して。
そろそろ資料拾ったら?

俺はくすくすと笑いながら2人を見つめた。

いつもクラスを仕切るだけ仕切るけど、他人を手伝うけど、自分のことはとんと進まない委員長。
俺の大事な友達。
たまにはハメを外してみろよ。
俺はじっと、委員長を見つめていた。
あ、目が合った。

頷いた、ような気がする。
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