鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
「今年は……。
お、俺と副委員長でも良いか?」
良いと思うなら、挙手。
いつもの委員長の言葉に、クラスメイトはぞくぞくと手をあげた。
ただ、一人を覗いて。
「……。
俺が相手じゃ、無理か……?」
副委員長だ。
おどおどして、落として拾ったチョークを握り締めたまま、固まっていた。
「い、いえ、違います!
まさか選ばれるなんて思ってなくて……!」
わたし、可愛くないし……。
委員長と一緒にカップルコンテストなんて……。
と、小さくつぶやきながら彼女は不安そうに委員長を見つめている。
「大丈夫、副委員長は可愛いよっ!」
「あたしがお化粧してあげる!」
「あ、じゃあわたしは髪を巻いてあげるねっ!」
お、俺と副委員長でも良いか?」
良いと思うなら、挙手。
いつもの委員長の言葉に、クラスメイトはぞくぞくと手をあげた。
ただ、一人を覗いて。
「……。
俺が相手じゃ、無理か……?」
副委員長だ。
おどおどして、落として拾ったチョークを握り締めたまま、固まっていた。
「い、いえ、違います!
まさか選ばれるなんて思ってなくて……!」
わたし、可愛くないし……。
委員長と一緒にカップルコンテストなんて……。
と、小さくつぶやきながら彼女は不安そうに委員長を見つめている。
「大丈夫、副委員長は可愛いよっ!」
「あたしがお化粧してあげる!」
「あ、じゃあわたしは髪を巻いてあげるねっ!」