鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
「はい、美空の負け。
ほら、罰ゲーム」

瀬田君は嬉しそうに、ニヤニヤしている。
立花さんから愛の告白、かぁ。

確かに、今までなかったかも。

いつも瀬田君の愛の言葉に、恥ずかしがりながらもかろうじて返事してる感じ。
どうするんだろ、立花さん……。

「ええっと、あの、瀬田……」

彼女は真っ赤な顔で、瀬田君を呼んだ。
告白、するの?

日誌を書く手を止めて、つい見入ってしまう。
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