鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
「ここまでしないとなぁ。
美空からの言葉が聞けないのもなぁ。
美空の恥ずかしがりは、どうにかならないかな」

「立花はともかく、お前はもうちょい抑えろよ。
見てるこっちが恥ずかしい」

うんうん、わたしもそう思います、委員長。

「見なくてもいいのに。
見てるのはそっちだろ?」

よくもまあ、いけしゃあしゃあと。

「見ちゃうんだって!
お前、わかってるだろ?」

高橋君がそう言うと、瀬田君は、ははは、と笑った。
< 217 / 229 >

この作品をシェア

pagetop