鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
「よし、じゃあまず捉えに行くか。
負けて逃げるなんてなぁ、卑怯だよなぁ」

ニヤニヤと言いながら、瀬田君は教室を出て行った。

「卑怯もなにも、嫌だって言ってたのに……」

「そこまでして、告白されたいのか……」

委員長も高橋君も、あ~あ、って感じの表情をしている。
立花さん、きっと見つかって、愛の告白、とやらをさせられるんだろうな。
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