鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
翌日の放課後。
瀬田は今日も、立花に近づく。
「美空、お菓子をあげ……」
「バカーーーー!
昨日ありさが言ってた通りだっ!
もう帰るっ!
瀬田のお菓子なんていらないっ!」
立花は赤い顔を晒して、カバンをさっと手にして逃げるように去っていった。
のんびりおっとりな彼女にしては、素早かったと思う。
きっと、昨日鈴木さんに言い聞かせられたんだろう、逃げろと。
「くそう、反省したから普通にあげようと思ったのに……」
「普段の行いが悪いからだ」
「……まぁ、今日もあみだくじとか用意してたけど……」
「……立花バカの、真骨頂だな……」
珍しく二日連続、逃げれて良かったな、立花。
-END-
瀬田は今日も、立花に近づく。
「美空、お菓子をあげ……」
「バカーーーー!
昨日ありさが言ってた通りだっ!
もう帰るっ!
瀬田のお菓子なんていらないっ!」
立花は赤い顔を晒して、カバンをさっと手にして逃げるように去っていった。
のんびりおっとりな彼女にしては、素早かったと思う。
きっと、昨日鈴木さんに言い聞かせられたんだろう、逃げろと。
「くそう、反省したから普通にあげようと思ったのに……」
「普段の行いが悪いからだ」
「……まぁ、今日もあみだくじとか用意してたけど……」
「……立花バカの、真骨頂だな……」
珍しく二日連続、逃げれて良かったな、立花。
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