鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
「だから、大体夏休みは、瀬田と一緒だったよ。
夏祭りも、勉強も、花火も、映画も、瀬田と二人だった」
「沢山思い出できたなぁ、二人っきりで。
な、楽しかったな?」
……。
鈍感娘と知能犯。
何やら二人はまだ付き合ってはいないらしいけど、楽しく夏を一緒に過ごしたらしい。
「……瀬田君、どうなってんのよ……?」
「どうもこうも、皆忙しいらしかったから、仕方ないよなぁ?」
わたしは教室内を見渡した。
高橋君も、委員長も、副委員長も……。
ほかにもこの会話を聞いていたらしい美空達のクラスメイトは、わたしと目が合うと、困ったように笑って肩を竦めた。
夏祭りも、勉強も、花火も、映画も、瀬田と二人だった」
「沢山思い出できたなぁ、二人っきりで。
な、楽しかったな?」
……。
鈍感娘と知能犯。
何やら二人はまだ付き合ってはいないらしいけど、楽しく夏を一緒に過ごしたらしい。
「……瀬田君、どうなってんのよ……?」
「どうもこうも、皆忙しいらしかったから、仕方ないよなぁ?」
わたしは教室内を見渡した。
高橋君も、委員長も、副委員長も……。
ほかにもこの会話を聞いていたらしい美空達のクラスメイトは、わたしと目が合うと、困ったように笑って肩を竦めた。