鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
「おー、青葉と桃瀬か」
瀬田君は、彼女を抱きしめる腕を緩めることなくこちらを見やった。
「あ、2人とも……。
ちょっと瀬田がしつこいの。
あたし教室に戻りたいのに。
助けて?」
立花さんは、瀬田君の腕の中から、本当に困ったように助けを求めている。
まぁでもこれはもう仕方ないっていうか……。
「いや……。
いつも通りだなぁって感じで……。
なぁ、愛ちゃん」
「あ、うん、そうだね。
助けるも何もって感じ?
あ、次の授業の時間までには教室に戻るようにね?」
あたしと愛ちゃんは顔を見合わせて、その後2人を眺めた。
うん、いつもどおりだ。
「え……」
「ほら美空、2人もそう言ってるから」
瀬田君は、彼女を抱きしめる腕を緩めることなくこちらを見やった。
「あ、2人とも……。
ちょっと瀬田がしつこいの。
あたし教室に戻りたいのに。
助けて?」
立花さんは、瀬田君の腕の中から、本当に困ったように助けを求めている。
まぁでもこれはもう仕方ないっていうか……。
「いや……。
いつも通りだなぁって感じで……。
なぁ、愛ちゃん」
「あ、うん、そうだね。
助けるも何もって感じ?
あ、次の授業の時間までには教室に戻るようにね?」
あたしと愛ちゃんは顔を見合わせて、その後2人を眺めた。
うん、いつもどおりだ。
「え……」
「ほら美空、2人もそう言ってるから」