鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
結構ズケズケ聞くんだな(瀬田優斗)
「あれ? 美空は?」
「瀬田お前、年中立花を探して歩いてないか?」
放課後の教室を見渡して、俺は近くにいた委員長に声をかけた。
ちょっと先生に頼まれていた用事を済ませて、ついでにトイレに寄って戻ってきたところだ。
あいつ、またいなくなっている。
どうしていつも鈍くてぼ~っとしてるくせに、放課後はうろちょろしてるんだ?!
すぐどっかフラフラ行っちまうクセ、どうにかしてもらえないかね、全く……。
ぶつぶつ言う俺に、委員長から返ってきたのは、苦笑いと窓の外を示す指だった。
そちらに目をやると、屋上に美空の姿。
まさか、また告白に呼び出された?!
俺は慌てて入ったばかりの教室を飛び出し、屋上へと向かった。
「瀬田お前、年中立花を探して歩いてないか?」
放課後の教室を見渡して、俺は近くにいた委員長に声をかけた。
ちょっと先生に頼まれていた用事を済ませて、ついでにトイレに寄って戻ってきたところだ。
あいつ、またいなくなっている。
どうしていつも鈍くてぼ~っとしてるくせに、放課後はうろちょろしてるんだ?!
すぐどっかフラフラ行っちまうクセ、どうにかしてもらえないかね、全く……。
ぶつぶつ言う俺に、委員長から返ってきたのは、苦笑いと窓の外を示す指だった。
そちらに目をやると、屋上に美空の姿。
まさか、また告白に呼び出された?!
俺は慌てて入ったばかりの教室を飛び出し、屋上へと向かった。