鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
屋上へ出るドアをほんの少し開けて、様子を伺う。
そこにいたのは、きょとんとした顔で質問に答える美空と、何やら赤くなりながらそわそわと美空に質問する桃瀬だった。
告白じゃないな、これは。
よかった。
俺は一つ、安堵のため息をついた。
桃瀬は3組の女子だ。
同じく3組の青葉の親友で、美空とも時々しゃべっている姿を見かける。
3組か。鈴木と同じクラスだな……。
お邪魔虫の鈴木を、もうちょっと引き止めといてくれないかな、桃瀬と青葉。
「鈴木さん、お昼は毎日わたし達と食べましょ~」とか誘ってさ。
時々昼休みや放課後に俺らのクラスにずかずかと乗り込んできては、俺と美空の邪魔をする鈴木を思い浮かべ、そんなことを考えていると、美空と桃瀬の会話が意外な方向へ向かっていた。
そこにいたのは、きょとんとした顔で質問に答える美空と、何やら赤くなりながらそわそわと美空に質問する桃瀬だった。
告白じゃないな、これは。
よかった。
俺は一つ、安堵のため息をついた。
桃瀬は3組の女子だ。
同じく3組の青葉の親友で、美空とも時々しゃべっている姿を見かける。
3組か。鈴木と同じクラスだな……。
お邪魔虫の鈴木を、もうちょっと引き止めといてくれないかな、桃瀬と青葉。
「鈴木さん、お昼は毎日わたし達と食べましょ~」とか誘ってさ。
時々昼休みや放課後に俺らのクラスにずかずかと乗り込んできては、俺と美空の邪魔をする鈴木を思い浮かべ、そんなことを考えていると、美空と桃瀬の会話が意外な方向へ向かっていた。