鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
確かにそういうことに興味がある年頃ではあるけれど……。
桃瀬、他に聞ける人がいなかったんだろうな。
ああ、美空なら答えてくれる、と思ったのかも知れない。

狼狽えながらも、嘘が付けない上に、隠し事も出来ない美空は、そのあと色々と桃瀬の質問に答えていた。

初めてのときはどうだったのか、とか。
怖くなかったのか、とか。
どうして怖かったのに頑張ったのか、とか。
まぁ、色々。

……ちょっと待て、俺まで恥ずかしくなってきたじゃないか。

桃瀬、恥ずかしそうなのに結構ズケズケ聞くんだな。
美空も恥ずかしそうに真っ赤な顔しながらも、赤裸々に俺とのことを話してやがるし……!
え、こういう会話って高校生女子としては普通なのか?
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