鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
「ってかさ~瀬田って今更モテ始めたわけじゃないでしょ?
今までどうしてたんだよって逆に聞きたい」
う~ん、今までか。
どうしてたっけな?
……ああ、そうだ。
「まぁ確かにもらってたけど、深く考えないことにして、家に持ち帰っておやつにしてた。
俺は甘いのあんまりだけど、兄貴も母さんも父さんもチョコ好きだし」
持って帰るとチョコ好きな家族が喜ぶんだよな。
で、持って帰ってたって感じだ。
「じゃ、それでいいんじゃないのか?」
委員長は事も無げにいった。
「いや、ダメだ。
俺は、美空と恋人同士になれた今、ほかの誰からもチョコを貰わない、と決めたんだ」
「……だから、発言がチョコより甘いんだって」
胸焼けだ、と呟く委員長と、なんだその贅沢な悩みは! となぜか憤慨する高橋。
今までどうしてたんだよって逆に聞きたい」
う~ん、今までか。
どうしてたっけな?
……ああ、そうだ。
「まぁ確かにもらってたけど、深く考えないことにして、家に持ち帰っておやつにしてた。
俺は甘いのあんまりだけど、兄貴も母さんも父さんもチョコ好きだし」
持って帰るとチョコ好きな家族が喜ぶんだよな。
で、持って帰ってたって感じだ。
「じゃ、それでいいんじゃないのか?」
委員長は事も無げにいった。
「いや、ダメだ。
俺は、美空と恋人同士になれた今、ほかの誰からもチョコを貰わない、と決めたんだ」
「……だから、発言がチョコより甘いんだって」
胸焼けだ、と呟く委員長と、なんだその贅沢な悩みは! となぜか憤慨する高橋。