鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
2年生・春
どこが好き?(立花美空)
「先に教室戻ってて大丈夫だよ?
あとこれだけだから、ね?」
まだ手伝おうとしてくれている数名のクラスメイトに、あたしは笑顔で断りを入れた。
本当にもう少しで終わるし、そもそもあたしがうっかりゴミ箱をひっくり返してしまって、片付け時間が伸びてしまったのだ。
「立花さん、大丈夫?」
「あは、派手にやっちゃったねぇ」
嫌な顔一つせずに、むしろ笑顔で片付けを手伝ってくれていた彼女達の手を、これ以上煩わせちゃいけないよね。
「本当、もう大丈夫だから。
みんな、ありがとうね?」
あたしの一言に、みんなはいいよ、と手を振って調理実実習室を出て行った。
あとこれだけだから、ね?」
まだ手伝おうとしてくれている数名のクラスメイトに、あたしは笑顔で断りを入れた。
本当にもう少しで終わるし、そもそもあたしがうっかりゴミ箱をひっくり返してしまって、片付け時間が伸びてしまったのだ。
「立花さん、大丈夫?」
「あは、派手にやっちゃったねぇ」
嫌な顔一つせずに、むしろ笑顔で片付けを手伝ってくれていた彼女達の手を、これ以上煩わせちゃいけないよね。
「本当、もう大丈夫だから。
みんな、ありがとうね?」
あたしの一言に、みんなはいいよ、と手を振って調理実実習室を出て行った。