鈍感ちゃんと意地悪くんの短編集
最後のゴミを拾って片付け完了。
掃除用具をしまって、調理実習室を見渡した。
調理実習って好きなんだよね、みんなでワイワイお料理するのが楽しくて。
作ったお菓子の匂いがまだ残っている気がして、さっきまでの楽しかった時間を思い出して小さく笑った。
中川さんがクッキー焦がして慌ててたり、副委員長のケーキの飾り付がすっごい独創的で面白かったり。
うん、楽しかった。
あ、みんなって言っても家庭科の時間は男女別で、女子だけだけどね。
あれ? あたし達女子が家庭科してるときって、男子は何をしているんだろ?
……う~ん、わかんない。
後で瀬田に聞いてみよっと。
「あ、あの、立花先輩っ……!」
そろそろ教室に戻ろうと思った時だった。
後ろから声をかけられて振り向くと、入口に一人の男子生徒が立っていた。
掃除用具をしまって、調理実習室を見渡した。
調理実習って好きなんだよね、みんなでワイワイお料理するのが楽しくて。
作ったお菓子の匂いがまだ残っている気がして、さっきまでの楽しかった時間を思い出して小さく笑った。
中川さんがクッキー焦がして慌ててたり、副委員長のケーキの飾り付がすっごい独創的で面白かったり。
うん、楽しかった。
あ、みんなって言っても家庭科の時間は男女別で、女子だけだけどね。
あれ? あたし達女子が家庭科してるときって、男子は何をしているんだろ?
……う~ん、わかんない。
後で瀬田に聞いてみよっと。
「あ、あの、立花先輩っ……!」
そろそろ教室に戻ろうと思った時だった。
後ろから声をかけられて振り向くと、入口に一人の男子生徒が立っていた。